平成19年3月20日(木) |
ウォームハートによる社会保障制度を提案する |
大野功統先生
元自民党年金制度調査会長・社会保障調査副会長・防衛庁長官
わが国は、なお膨大な財政赤字を抱え、また、少子・高齢社会へすでに突入してい
るいま、私ども日本人は、年金にせよ、健康保険にせよ、介護保険にせよ、果たして、
今後、これら社会保証制度が維持・継続できるのかどうか、大層不安に感じていると
ころであります。
これらの政策は、日本経済ばかりではなく世界経済の動向とも関連することであり、
かつ、長い年月にわたることなので、向後の予測は大層むずかしいことでありますが、
しかし、そうした事態をも織り込みつつ、しっかりしたわが国・社会保障制度の構想
・政策が、ぜひとも必要であります。
そこで、今回は、大蔵省出身で衆議院議員勤続二十年、政策の各分野に精通し、予算
委員もつとめておられる大野功統先生が、今後の社会保障制度のあり方について、近年、
貴重な見解を表明されておられますので、ご解説いただくことにしました。
今回の講話の要旨は、少子高齢化、貯蓄率低下、年金制度、税制のあり方、所得の再
配分等々、さすが政策通で知られるだけに他方面にわたり、しかも、すべて具体的な数
字を挙げての原因分析、それに基づくご提案で、かつ、表題にもありますように、「ウォ
ームハート」という暖かい心に立脚してのお話でしたので、一同、大層感銘をうけました。
御講話後も、身近な問題だけに、大層熱心な意見交換が行われました。