平成18年3月9日(木) |
社会保障制度改革は、いかに進めるべきか |
京極高宣先生
国立社会保障・人口問題研究所所長、日本社会保障事業大学学長
社会保障問題をどう解決するか、は世界共通の課題ですが、特に日本は、国民皆年金・医療保険を実現したものの、累積の巨額財政赤字に加え、世界に類を見ない少子高齢時代に突入しているだけに、社会保障制度を今後も維持できるかどうか、事態はきわめて深刻であります。
そこで、いま、われわれは、我が国の社会保障制度の崩壊、ひいてはこの日本を崩壊させないために、人口問題に加え、年金、医療、介護、障害福祉等々、各種社会保障制度について、どのような制度改革をすればよいかが、最重要の課題、となっております。当団体の初代会長、岸信介元総理も、昔からこの人口問題には、とりわけ強い関心を持っておりました。
そこで、今回は、この方面の権威・京極高宣先生にお越しいただき、この問題につき御解説をいただきます。
一口に社会保障といっても、その中には、年金、医療、介護、各種福祉関係があり、私共国民側からは、それらが絡み合っていて、どうもよく認識できないでおりましたが、この日、京極先生は、統計資料を分かり易く、棒グラフや図形グラフを駆使して語説明下さいましたので、やっと、社会保障制度改革の問題点やその内容が分かってきました。