平成15年3月25日(火) |
イラク情勢、その軍事的分析 |
竹田五郎先生
元自衛隊統合幕僚会議議長・元空将
イラク問題もいよいよ大詰めに来ております。国連安全保障理事会は、イラク攻撃積極派のアメリカ、イギリス、スペイン等と、反対派のフランス、ロシア、ドイツ等が対立し、いま、その際決議をめぐって、それぞれに懸命の票固めが行われております。
アメリカは、イラクの武装解除の最終期限を3月17日としており、イラクが武装解除に応じなければ、戦端が開かれる可能性が大、という見通しとなりました。それだけに、そうした場合、日本がどう対応すべきかも問題です。
こうした折から、このたびは、自衛隊のトップ・統合幕僚会議議長を務められ、長年、軍事評論かもされておられます竹田五郎先生に、分析・御解説をいただくことにいたしました。
竹田先生は、統幕議長を務められた後もずっと軍事評論家として、わが国の安全保障の意義・重要性につき、国民の皆さんに説いてこられましただけに、開戦直後でまだ一般に情報が乏しいことをことわられながらも、論旨整然、軍事情況の分析をされました。イラクについては、スンニ派とシーア派とクルド人の国内対立、アメリカの国内政治情況、そして過去の湾岸戦争の経過にも触れ、また、北朝鮮問題についても論じられ、一同感銘して聞き入りました。