平成15年4月24日(木)

拉致家族との6年戦争
―― 敵は日本にもいた! ――

西岡力先生

西岡力先生

 拉致日本人を救出するための全国協議会副会長、東京基督教大学教授


講話概要

 昨年9月以来、あれほど世論を激昂させた北朝鮮による拉致事件が、国連でのイラク決議問題、そして3月20日の対イラク開戦以降、あまり報道されなくなったのは残念なことです。
 この拉致事件こそは、日本国にとって長年にわたり国権を大きく侵害された大事件であり、日本国民に対するテロ行為であり、日本人にとって忘れてはならない事件であります。
 そこで、今回は、拉致事件が浮上しない平成9年以来、拉致被害者の家族を訪ね調査し励ましてきた俗称「拉致日本人を救う会」の主要メンバー西岡力先生においでいただき、その経過とともに最近の情報、そして裏話をお話いただくことにしました。
 西岡先生は、これまでの経過、特に裏事情に触れ、拉致は主権侵害である。ところが、外務省は、拉致をテロというと北朝鮮を刺激するからテロといわないという。国民が多数拉致されたというのに、外務省は一体何を考えているのか。政府は、独立国として主権が存することをしっかり自覚し、国民の生命・身体を守るのが国歌の基本である、ことを認識してほしい。なぜ、拉致家族が先頭に立った外交しなければならないのか、と数々の例証を挙げて論じられました。なかなかきついお言葉でしたが、私どもは、西岡先生のこのお話をよく噛みしめて真剣に考えなければならない、と痛感いたしました。その後の質疑応答も盛んで、特に、拉致被害者を救う会議連の平沢勝栄衆議院議員の報告・解説も胸を打ちました。

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