平成15年11月25日(火) |
海外が注目する日本の闇社会 |
宮脇磊介先生
元警視庁警備一課長・県警本部長・皇宮警察本部長・初代内閣広報官
日本経済がバブル期で世界に猛烈な勢いで進出した時期(1980年代)に、欧米諸国から、「日本は、欧米とは価値観を異にする国だ」という『日本特殊論』が起こりましたが、近年また、欧米では、別の意味での『日本特殊論』が台頭しており、これが極めて危険な状況にある。それは、外国資本が日本に参入するにつれ、日本には「経済ヤクザ」を中心とする「闇社会構造」があるので、こうした『特殊な日本』には関わらないようにしたほうが良い、ということだそうです。こうした状況に警鐘を鳴らしているのが宮脇磊介先生です。そこで、今回は、この問題につき、宮脇先生に御解説をいただきました。
宮脇先生は、お若い時代に警視庁警備一課長をされ、のちに、皇宮警察本部長や初代内閣広報官を務められ、いまでは日本社会各分野にわたる危機管理の研究家として知られており、今回の講演も、近年、欧米諸国では、投資などのため日本企業と接触すると、ヤクザや暴力団が出てくるとして、日本への経済接触を敬遠する動きが出ていることを分析され、警鐘を鳴らされるもので、会員一同、日本の国際信用を著しく損う事態に、深刻な気持ちになり、国を挙げて早急な対策を採ることが必要である、との声が上がりました。