平成16年3月26日(金) |
わが国のFTA(自由貿易協定)戦略を提言する |
浦田秀次郎先生
フリージャーナリスト
いまアメリカでは、ハイテク分野の急成長や、安全保障の面からも、インドが注目されはじめております。インドは国を挙げていち早くハイテク分野へ集中投資しており、とりわけソフトウェアの輸出額は世界第2位を占めていて、もはや世界のソフトウェア産業は、インドなしにはやっていけない、とさえいわれるようになっております。
一方わが国では、近年、中国との経済関係が急速に深化、拡大しておりますが、あまりにも中国に偏りすぎていることが懸念されます。そこで、中国と同じく急成長しており、かつ元来親日的でもあるインドとの関係強化が、わが国にとっても重要との認識から、講題と同じ『やがてインドの時代がやってくる』と題する御著書を上梓しておられる小島卓先生に御講話いただくことといたしました。
そのお話は、インドというと、貧しい、遅れている、危険が多いと思われがちであるが、必ずしもそうではなく、食糧自給率も8〜9割あり、各種宗教も共存しており、民主主義・法治主義も普及して安定してきている。また、大都市ではインフラも整備され、約二億人の中間層が富裕化し、ソフトウェアを中心とする高等教育が急速に進むなど、例証をいろいろと挙げて、日本も見習うべきことを提唱・解説されました。