平成21年3月12日(木) |
この金融危機から、 |
高橋洋一先生
東洋大学経済学部総合政策学科教授・金融庁顧問、
最近、我が国GDPがマイナス12.6%と発表された。このままでは、日本の赤字は80兆円となり、失業率も過去最高の5.3%を大きく超えて8%に達し、失業者は300万人に及ぶだろう。これを阻止するためには、一刻も早く手を打つことが必要である。遅れれば遅れるほど回復へのコストが高くつく4月初めにこの80兆円対策をすべきである。
その対策の第一は、埋蔵金(各省庁の特別会計の余剰金)を吐き出させることである。これで、25兆円以上をカバーできる。第2は、政府は貨幣発行権を持っているのだから、財務大臣が政令で25兆円を1枚発行し、日銀へ渡せば政府資金はすぐ25兆円余は増える。第3は、日銀に25兆円余を刷らせ量的緩和を進めれば、政府へ納付金が入ってくる。国際金融危機のいま、こうした思い切った政策をとるべし、と論じられ、一同考えさせられました。