平成28年10月12日(水)

今そこにある脅威
──北朝鮮・中国のミサイル脅威と日本の対応──

金田秀昭先生

金田秀昭先生

陸上自衛隊元護衛艦隊司令官・海将

講話概要

 北朝鮮が初めてテポドンを発射したのは、8年前のこと。以来、実戦配備されているノドン、スカッド、テポドン、核実験を繰り返している。今年に入ってからは特にハイペースで、核実験も2回行われた。対韓国、対日本、対グアム米軍基地用に加え、アメリカ本土を対象とする大陸間弾道ミサイルも備える。その狙いは、アメリカから核攻撃を受けても報復できる能力があれば、攻撃してこないだろうというもの。イラクのフセインは核を持たなかったから敗れたと分析している。
 一方、中国のミサイルは、中型爆撃機に積めて、グアムまで攻撃可能な巡航ミサイル、台湾海峡向けの短距離、インドや日本向けの中距離、アメリカ向けの長距離弾道ミサイルなどがある。また、潜水艦発射型弾道ミサイルは、行動が予測しづらく、脅威である。
 日本の対処法として、北朝鮮に対しては、外交努力が大切だ。6カ国協議が無理なら、中国抜きでも協議すべき。韓国からの軍事情報も得られるようにしておく。中国に対しては、南沙諸島〜台湾の海峡を封鎖する。いわばA2ADの逆をいく戦略である。この海峡を押さえた場合、中国はミサイル攻撃を仕掛けてくるだろう。そこで、陸海空自衛隊の統合運用ミサイル防衛システムが必要になる。敵のミサイル基地を叩く攻撃的防衛、撃ってきたミサイルをPAC3で無害化する積極防衛、堅牢な建物に国民を避難させる対策などが考えられる。
ご案内状(pdf)  

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