平成30年4月17日(火) |
安倍内閣の「内憂外患」のゆくえ |
今井 澂先生
国際エコノミスト、古くから日本はじめ国際経済の分析で知られる
トランプ政権について、閣僚25人のうち支持者が過半数に満たなかったが、閣僚を入れ替え、今では25人中15人が支持し、政権が安定している。
安倍政権については、参議院のドン・青木氏の言うルール、内閣支持率プラス自民党支持率が50%以下ならレッドカード、70%以下ならイエローカードという基準によれば、安倍内閣はなお70%を超えており、また、8月までに北朝鮮から拉致被害者を取り戻せば、秋の総裁選挙でも安泰である。
米中貿易戦争についての行方は、1929年にアメリカが2万品目以上の輸入品につき高関税を課したことにより、世界大恐慌が増幅したが、今回のトランプ大統領の高関税政策は、中国が上海原油の先物市場をドル建てだったのを元建てにしたことに激怒したのが原因だが、現時点で中国はアメリカに経済的に対抗できないので、中国はいずれ降りるだろう。日本にも鉄鋼やアルミで高関税を課すと言っているが、日本の鉄鋼やアルミは代用できない高品質なので心配ない、等々論旨明快な分析で、国際エコノミストとして高名な先生のご解説に感銘しました。(清原記)
●ご案内状(pdf)