平成30年6月15日(金)

脳と心臓を学び、健康寿命を伸ばしましょう!

小谷 誠先生

小谷 誠先生

東京電機大学名誉教授・生体電磁学の権威、東京電機大学元学長

講話概要

 「健康寿命」とは、日常的・継続的な医療・介護に依存せずに、自分の心身で生命を維持し、自立した生活ができる生存期間をいうと定義し、また、「老化」とは、時問経過に伴って起こる臓器の縮小、組織の衰え、組織成分の変化の過程であり、特に、加齢に伴う臓器の重量低下のうち、注目すべきは、免疫機能を司る胸腺の急激な低下であるとされ、お若いころ、米国マサチューセッツ工科大学で、人体から発生する微弱な磁気を計測して、脳、心臓、肺の病気診断を行う研究を行ったことに始まった。心電図は、心臓の磁界を測定するものだし、脳波は、脳の磁界を測定するものだ、と説明された。そして、特に、脳の組織の図形を大写しされ、人間の脳は、胎児の時から発育し、小中学時代は1日約200万個の割りで発達し、20歳過ぎに完成する。そして、40歳頃から減少し初め、60歳を過ぎると1日約30万個の割合で死滅するのが一般である。また、使われない脳細胞は育たないけれど、反面、脳細胞は使えば使うほど増殖する。人間にとって特に大切なのは、額のすぐ後ろにある「前頭前野」の脳細胞である。ここが、思考を司る脳の司令塔なので、ここを鍛えれば、仕事に対する意欲も増し、決断力や実行力が生じ、認知症になりにくく、何歳になっても、社会で活躍することができる。もし、老年期で気力を失っている方は、毎日5分ほど音読をする。毎日10分程度簡単な計算をすると脳が回復する等々のお話しがあり、大層勉強になった。(清原記)
ご案内状(pdf)  

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