平成30年7月13日(金) |
「外交青書」の内容解説! |
川埜周先生
外務省総合外交政策局・政策企画室長
膨大な『外交青書』をさらに、カラフルな写真・地図・統計で編集した『国際情勢と日本外交』と題する資料を配付し、簡にして要を得た実に見事な御解説がありました。その要点を記すと、まず、一般的国際情勢として、ロシアのクリミア半島占拠や中国の東・南シナ海島嶼の占拠基地化など、軍事力を背景とする現状変更が続く一方、これまでのグローバルな自由貿易への反動として保護主義が急速に台頭し、国際秩序はなお大きな挑戦を受けている。日本は、各国との連携を図りながら、国際社会の平和と安定のために、従来以上にその中で、大きな責任と役割を果たさなければならないとし、安倍晋三総理、そして外務大臣のこれまでの外国訪問の実績を挙げ、今後は、それをさらに推進するべく、(1)日米同盟の強化及び友好国とのネットワーク化の推進、(2)近隣諸国との関係強化、(3)経済外交の推進、(4)地球規模課題への対応、(5)中東の平和と安定への貢献、(6)自由で開かれたインド太平洋構想の推進、があるとして、その上に立っての各国、すなわち、アメリカ、中国、韓国、北朝鮮、ロシア、とどう外交を展開して行くか、を個別に解説され、大層、勉強になりました。(清原記)
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