平成20年2月12日(火)

財政赤字と日本経済
──財政健全化への理論と政策──

貝塚啓明先生

  東京大学名誉教授、経済学博士、京都産業大学客員教授


講話概要

 日本は、バブルが弾けた後、長年の不景気に苦しみ、また、累積した厖大な財政赤字を減らす努力をしてきて、昨年、漸く回復の兆しも見えてきたところに、昨年秋から、アメリカでサブプライムローン破綻が顕在化し、株式市場の同時株安も発生。世界経済の先行きに不安が生じてきております。
 そうした折、経済問題の権威、貝塚先生が、財政赤字の救済、日本経済の健全化につき、経済学者を糾合して、打開策をまとめておられることを知り、御講話をいただくことにいたしました。
 貝塚啓明先生の御説明の内容は、世界の経済を分析され、リスクシナリオに近いとされ、特に、いま問題のサブプライムローンについての解説では、図表を駆使してその構造を分析され、中産階級向けのローンと、低所得者向けのサブプライムローンとの境が、実ははっきりと区別できないことから、その不良債権がどの位になるのか、まだ不透明である。また、アメリカの経済政策から、日本のように公的資金を大量に投入することはないだろうと分析されました。この日は、以前、大手外資会社の役員をされ、国会内でも経済政策通で知られる岩國哲人議員からも解説があり、質疑応答も盛んでした。

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