平成20年4月8日(火) |
大学の教育改革へのメニューを提案する |
金子元久先生
東京大学教育学部長・中央教育審議会委員
日本人は、戦前から勤勉で知能指数が高いと言われ、戦後の驚異的な経済発展も日本人の知能の優秀性によると言われ、日本人もそのように思い込んでいた。ところが、近年の国際的な小・中・高校生についての学力調査では、世界の上位どころか、むしろ下位であるとの数値が出ており、国も今、慌てて、「ゆとり教育」の見直しを始めている。
こうした事態を当団体が憂えている折、東京大学教授の金子元久先生もこれを憂え、その対策を考えておられるのを知り、御講話をお願いした。
金子先生は、さすが、教育界の権威のお一人でいらっしゃるだけに、多くの統計や図表により、詳細な御説明をして下さいましたので、日本の実態がよく分かりました。特に、世界の国々の学力資料は、自国の学力を高く評価し、他国を低く評価するとのご説明で、その点はほっとしました。しかし、教育の向上・再生は必要であり、そのためには、教育にもっとコストをかけ、質を高めるべきだ、との御意見であり、それは、今後の課題である、と痛感しました。