平成17年7月14日(木)

中国の反日、韓国の反日
―― その原因と日本の対応のあり方 ――

宮脇磊介先生

宮脇磊介先生

 日本戦略研究所副理事長、元初代内閣広報官・皇宮警察本部長


講話概要

 近年、中国や韓国で、大きな反日デモが起こり、日本の在外公館が投石を受けるなど、両国で反日の空気が強いことが、テレビ・新聞などで報道されます。しかし、われわれ日本人としては、同じアジア人として、特に、韓国や中国には、親しみを感じており、観光にも良く出かけるのに、どうしてなのか、と不思議に思えてなりません。  しかしながら、我が国としては、こうした、両国における反日の空気を放置しておくことも出来ませんので、その原因と対策を、考える必要があると思います。
 そこで今回は、かつて、初代内閣広報官・総理府広報室長を務められ、現在も、日中友好協会評議員としてよく中国にも赴かれ、また、日韓協力委員会の常務理事として韓国とも交流のある宮脇磊介先生に、その原因とこれに対する我が国の対応につき、お話をいただきました。
 そのお話は、韓国の情況は丁度、昭和35年当時の日本の安保闘争時代のような様相であり、中国は経済成長を実現はしたが、貧富の格差が拡大するなど国内対立を抱えており、両国ともそうした国内矛盾から国民の目をそらすために、反日運動を操作していることを、いろいろな角度から分析されました。その後の質疑も、尖閣列島にせよ竹島にせよ日本の武力と外交力に問題があるのではないか。中台戦争が起こったら日本はどういう態度をとるのか、日本の常任理事国入り反対をどう説得するのか等々、盛んでした。

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