平成29年4月10日(月) |
朝鮮半島は、これからどうなっていくのか! |
西岡 力先生
麗澤大学客員教授、拉致家族を救う会会長
北朝鮮は、金正恩が、ますます独裁体制を強め、核実験を行い、日本近海にミサイルを何発も打ち込み、日本の米軍基地を攻撃する、と挑発してきている。韓国は、朴僅恵氏が、収賄罪をはじめ13もの容疑で、大統領を解任され、近く新しい大統領を選挙する事態となっている。北朝鮮は、金日成以来、正日、正恩と目標は朝鮮半島の赤化統一である、そのためには朝鮮戦争で敗れた米国に対抗できる武力を保有するとして、核・ミサイル開発を進めている。正日死後配給が途絶え、3年で300万人の餓死者が出たといわれているが、核開発を続けており、アメリ
力本土まで届くミサイルを開発できれば、アメリカと直接交渉でき、体制を維持できる、と考えている。また韓国内での親北勢力工作があり、それらが着々と進んでいる。金正恩は、中国が兄の正男を自分に代えるのではないかと疑い、正男をマレーシア空港で暗殺した。だが、目立つ空港で暗殺してしまったのは戦略的な失敗といわれている。党の39号室を中心に電子操作で世界から違法な金を集めている。裏を返せば、この39号室の資金を止めることで制裁を最も有効に機能させることができる。また、局員が金を持ち逃げして脱北しているとの情報もある。また、韓国については、朴槿恵の弾劾・解任は、本来憲法違反の場合だが、朴槿恵自身は金を受け取っていないので厳しすぎる。大統領選で文在寅氏が当選すると、彼は極左・反日の盧武鉉大統領の腹心だっただけに日本には厄介な人物だ。韓国は、自虐史観による民族主義が高まってきている。自虐史観とは、親日派がおらず、日本と戦った北朝鮮こそが正当性があり、韓国は穢れているというものだ。慰安婦問題も困ったものだ。日本大使館前の慰安婦像の撤去については、ウイーン条約違反である、という一点を主張していくほかない。
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