平成29年11月10日(金)

男と女の脳の違い、その働きについて!

河村弘庸先生

河村弘庸先生

医学博士、脳神経外科医、
元東京女子医科大学・ 脳神経外科教授


講話概要

 人閲は、千数百億の神経細胞を持っており、一日10万個ほどが、再生することなく死んでいる。とはいっても、死んだ細胞のほとんどは不必要なものだ。認知症の割合は85歳以上で27.3%に達している。その7、8割は、脳の中の海馬が変性するアルツハイマー病である。発症しても初めの10年は症状が出ない。70〜80代から発病することが多い。前期で記憶障害がはじまり、中期で激しくなり、後期は寝たきりになる。治すことはできないが、薬物療法によって進行を遅らせることは可能なので、早期発見が大切だ。
 男と女の脳の違いは、男は元々狩りや戦いが仕事で、話していては狩りが出来ないから、一日平均7千語程度。対して女は子育てが仕事なので、コミュニケーション能力が発達し、一日平均2万語を話す。男は自分の悩みを他に話さないので、孤独になりやすく、認知症になりやすい。女は悩みを話し、人の悩みに共感し、解決しているので、どちらかといえば認知症になりにくい。
 女性が数人集まって話していると話があちらこちらへ飛ぶが、理解はできている。もし奥さんが箸の上げ下ろしまでうるさくいってもそれは女性の特質で、「ありがとう」と言えばそれで解決する。また、女から何か相談されると、男は解決策を考えて話そうとするが、そうすると女から嫌がられる。女性は解決策を求めているのではなく、コミュニケーションを求めているだけであることを理解しよう。
ご案内状(pdf)  

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