平成29年6月13日(火) |
北朝鮮の情報機関! 特にサイバー攻撃の能力! |
黒井文太郎先生
軍事ジャーナリスト
いま世界は、熱い戦争ばかりではなく、インターネットを中心とする電磁通信を妨害するサイバー攻撃が横行しており、大きな経済的被害が出ている。またそれは、同時に安全保障上からも大きな問題になっている。すでにサイバー攻撃の被害は日本にも現れており、その攻撃の多くは北朝鮮からのものと言われているので、わが国も、そうしたインテリジェンス(情報・諜報)戦略・戦術について認識しておく必要がある。
北朝鮮による諜報工作としては、1987年の大韓航空機爆破事件、日本国へ侵入しての日本人拉致事件、1983年のビルマ訪問中の全斗煥韓国大統領暗殺を狙ったラングーン事件、そして、マレーシア空港での金正男暗殺事件等々があり、その工作機関としては、朝鮮労働党に属する統一戦線部、軍と党に属する偵察総局、内閣と党に属する国家保衛省などの機関がある。サイバー攻撃・テロについても、偵察総局の中に180部隊・技術サイバー局などがあり、小学校で算数の得意な子供を集め、徹底教育し、サイバーテロリストを養成している。しかし、その技術レベルからすると、北朝鮮よりも、アメリカ、ロシア、中国、イスラエルの方がより技術が高い。これからの世界は、情報工作の強い国が世界を制する時代である。しかし、日本は諜報工作やサイバー攻撃への対策が遅れている。日本人も早く目覚めてほしい。
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