令和元年12月9日(月)

台湾の最近の実態・実情について

〜来年1月の台湾総統選挙はどうなる!〜
浅野和生先生

浅野和生先生

平成国際大学教授、法学博士、台湾研究家、台湾に関する著書多数

講話概要

 今年9月、ハワイとオーストラリアの中間に位置する太平洋の島嶼国家、ソロモン諸島・キリバスが台湾と断交し、中国と国交を結んだ。中国の太平洋進出への足掛かりにするつもりだろう。一帯一路は拡大の一途を辿っている。アメリカは、トランプ政権で台湾への接近を強めている。今年習近平は年頭の演説で、台湾について「一国二制度による平和統一」と宣言したが、その後の香港デモの拡大と中国政府の圧力を台湾の人々は目の当たりにした。振り返れば、香港返還時にも「50年は一国二制度を認める」と言われていたが、わずか20年でこの状態である。
 これによって、総統選の風向きは、中国重視で、中国との人脈を持つ郭台銘や庶民派として人気のあった韓国瑜といった国民党の候補者から、アメリカとの人脈を持つ現総統で民進党候補の蔡英文に流れた。夏までは接戦だったが、11月(投票二か月前)の段階ではすでに10%以上の差がつき、そのうえ対抗馬の韓国瑜にスキャンダルが噴出し、来年1月の総統選での蔡英文勝利は99%間違いない情勢である。何かあるとすればクリーンで知られる蔡英文に金銭スキャンダルが出た場合であるが、その可能性もほぼない。年齢別にみると、50代までは中国の教育を受けた世代で、国民党の支持層が多いが、若者は李登輝総統時代で台湾人としての教育を受けており、民進党の支持が圧倒的に多い。
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